日常エッセイ

ブリスベンからの便り (その1)

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7月*日

オーストラリアにきて、2ヵ月がたちました。けっこう長いと感じた2ヵ月でした。以下に、今感じていること、考えていること………を、とりとめもなく書くことにします。

 

最初の1ヵ月は無我夢中でしたが、日本にいたときの「夢=期待」が「現実」となり、「夢=非現実」が確かな「現実」に少しづつ変わるのを、そんな自分の「感覚」を、楽しんでいました。それが2ヶ月目に入ると、もうすでに「現実」が確立してしまって、バーチャル・リアリティー的な「現実感」、つまり「現実」と「非現実」の間をふわふわと意識がどっちつかずで漂っているような状態はなくなってしまいました。そしてさらに悲しいことに、その「現実」が止めようとしてもどんどん「日常」に変わってしまいます。そして「オーストラリアといっても、日本と何にも変わらないじゃないか!」という一種、憤りが自分の中に生じるのを押さえることができませんでした。

 

ブリスベンからゴールドコーストまでは車でちょうど1時間で、ホテルも8000円もだせば、サーファーズパラダイスという日本人の新婚さんうようよの海岸添いの町中の一流のところに家族で泊まれます。また、ちっと町から離れれば(10分位)1ベットルーム(2部屋)で1500円からくらいです。海岸や海の美しさは……止めましょう、帰るのがいやになってしまいます。

 

いま住んでいるところは、こちらでは一般にユニット(あるいは、フラット)と呼ばれている、いわばマンションですが、庭にはとてもきれいな(日本のホテルにあるような)プールがあります。24時間水を新しいのに替えているので、汚くもありません(ちなみに水道料はただです)。しかも、泳ぐ人はほとんどいません。というわけで、私の最近の日課に「水泳」が加わりました。(1993)

 

 

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